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zoom RSS 花嫁の到着。花婿の異常。

<<   作成日時 : 2010/07/10 23:55   >>

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 ぼうこう炎の殺菌剤は、いつもなら、かなり早く効果をあらわすのですけど、今回は、なかなか綺麗なオシッコになりません。
 色も赤っぽいし、なにかザラザラした顆粒が混じっている感じもします。

 どうしよう??
 大切な予定と書きましたけど、実は、北海道からアリスちゃんが、サンディーとの交配のために、羽田に到着するのです。

 2006年の秋の本部訓練競技会で、同じ決定戦のリンクに立ち、翌年の北海道のアジリティーの会場で、ケタハズレの柔らかい稲妻のような走りを見て以来、トリコになった名牝、アリスちゃんです。
 その後、2回の交配をしたのですが、授かりませんでした。
 アリスちゃんのサイクルも比較的長めでしたし、競技犬としても最高ということは、感性も非常に鋭いわけで、飛行機は大嫌いだったし、愛情タップリに暮らしているご家庭から離れ、遥か彼方の横浜で一人、1週間も暮らすのだから凄い負担だと思います。
 それだけの苦労をしたのに、2回、失敗してしまったのです。

 2回目の交配が実を結ばなかった後、ご実家から、もう一度、『最後のチャンス』に賭けたい!というお話をうかがいました。
 
 だから、最高のコンディションにサンディーを整え、待っていなければ!というのが今回だったのです。
 アリスちゃんも6歳を迎えます。
 最高の競技犬でもあるけれど、競技に出陳できる回数は、北海道という場所柄、制約を受けます。
 そのなかで、交配をすることによって、数少ない出場機会を見送らざるをえなかったのです。

 サンディーの交配は、基本的には、訓練士さん経由で、ウチの学校に申し込みをしていただき、師匠にお願いしています。
 今度こそ!の交配なことは、校長先生もご存知ですから、今回はヒートが始まったと同時の横浜入りだったのです。

 お迎えの当日、朝一番で、ミコ先生を訪ねました。
 「どうでしょう??大丈夫でしょうか??」
 「難しいのじゃないかな。。」

 ぼうこう炎のお薬の効かない状況とかを考えた時に、前立腺に障害が発生している恐れがあって、その場合、交配には適さない!という可能性が高いということなのでした。
 実際には、精液の状態を見てみたいけれど、『交配を取り扱ってくれる獣医さん』に診てもらったほうが良い、ということでした。
 すぐ頭に浮かんだのは、ロビンがリンダちゃんとの交配の時にお世話になったデンヤマ先生でした。
 新生児のラッ君の足の怪我をチクチクと縫ってくださった先生でもあり、手術の腕前も素晴らしいのは、学校の大型犬のお友達のケースでも、聞いています。

 その場で電話をして、夕方の診療時間にお邪魔することになりました。
 ミコ先生からも、エコー撮影の部位等をお話して、お願いしていただきました。
 
 サンディーは、自然交配しかしていないので、うまく精液を採取できるか難しいかも・・・ということで、ヒートの来ているアリスちゃんに誘ってもらい、でも、乗っからせることはしないで採取する!作戦です。

 そして、定刻の30分後。
 アリスちゃんを乗せた飛行機が羽田に到着し、全日空羽田貨物に、アリスちゃんが到着しました。
 秋の本部遠征のために乗っていることも考えると、飛行経験も重ねているから?かもしれないけれど、今回のアリスちゃんは、とっても落ち着いていて、良い笑顔でした。
 
画像


 そんなにしょっちゅう会っているわけではないのだけど、僕のことも認識してくれていて、前回は緊張しているのが、ビクビク・・・と伝わってきたのを記憶しているのに、今回は、バリケンから車内に移すときも、満面の笑顔で、
 『飛行機、快適でしたよ〜♪』
 と、言わんばかりに、僕にピトッっと、抱きついてくれたし、
 車内のバリケンでも、
 『ねぇねぇ、出してくださいよ〜!飽きちゃったですよ〜!ぶぅぶぅ
 と、まるで、ご家族とご一緒のときのように、ダダをこねていました。
 『コラッ!うるさいよっ!』
 初めて、怒ってみましたけど、
 『・・・・』
 と、ちょっと沈黙したすぐあと、
 『だって、つまんないんだも〜〜〜ん!!』
 と文句を言い出したのが、本当に可愛かったです。あはは。

 とにかく、千歳の気温とは10度は違っていたので、まず、学校に行き、時間まで休憩してもらい、
 『アリスちゃん、手伝ってね。。』
 と頼み、デンヤマ先生の診療所に向かいました。

 最初にアリスちゃんのスメアを検査していただき、まだ数日かかりそうなこと、でも、とっても状況が良いことも確認していただきました。
 そして、サンディーと交替し、まず、レントゲンを撮影し、エコーを撮りました。
 そのあと、サンディーの精液を採取しようとしたのですが、なにせ、お医者さん大嫌い!のサンちゃんですから、デンヤマ先生が触った瞬間、ちんちんは、ひゅ〜〜〜!!っと小さくなってしまいます。
 別室にいたアリスちゃんに入ってもらい、サンディーの鼻先をスススス・・・とかすめてもらいました。
 瞬間、、
 『あっ!もう採れちゃった!!』
 と、デンヤマ先生が喜び、アリスちゃんは、わけわからん??と不思議そうな顔をしながら、車に戻ります。
 ありがとうね!!
 
 さらに、ぼうこう、前立腺付近での尿の状況を見るために、カテーテルで数箇所採尿した後、サンディーも車に戻し、しばらく、分析を待合室で待っていると、呼ばれました。

 結果は、非常に悪いものでした。
 最初に前立腺のエコー画像をシャカステンで見ながらお話をうかがったのですが、骨盤から顔を出している前立腺にブツブツと袋状のものが発生していて、中に液体が溜まっているらしいことを説明されました。
 『前立腺のう胞』
 というものだそうです。

 ただ、レントゲン撮影の結果では、骨盤内は撮影できないけれど、撮影できる前立腺の手前部分に、腫瘍等は見られないので、いわゆる悪性の癌が発症している危険はなさそう。

 やはり、自然交配のみしか経験していないサンディーの精液はうまく採取できなかったのだけど、カテーテルで採取した尿には残存した精子が含まれていて、活動が極めて悪いこと。

 前立腺付近で採取した尿に雑菌が多く含まれていて、詳しく分析してみないとわからないけれど、バイトリルを服用しても早期に殺菌できなかったとすると、エコーで発見された前立腺内の嚢胞(のうほう)に雑菌がいて、なかなか死なないでいる状況ではないか?ということ。

 前立腺は、交配の際、精子を包み込む数種類の液を分泌し送り出す機関。
 『受精』というのも免疫学的な行為であって、綺麗で、活動性にとみ、受け入れやすいものが入って初めて、牝は胎内に受入れ、受胎させ、着床を認めるものなので、この状況の液で送り出された場合は、恐らくは、牝は拒絶するのではないか?もちろん、100%ダメということではないけれど、非常に難しいでしょう!というのが結論です。

 というデンヤマ先生のお話でした。

 うかがった瞬間から、もう、頭はパニック。。
 もちろん、どう、治療していけば良いだろうか?もあるし、アリスちゃんの交配、どうしよう??もあるし。。

 とにかく、単語とか、まったく理解できない単語もあったので、お願いして、所見を書いていただき、ミコ先生のところに持ち帰ることにし、とりあえずは、学校にアリスちゃんを送り届け、スメアのことを伝え、おいしい夕飯と十分な休息をとってもらわなくっちゃ!が先決なので、学校に寄り、師匠もいらっしゃらなかったので、混乱したまま、とにかくおウチに戻りました。

 いつものように、僕のベッドの足元で丸くなって、ようやく大嫌いなお医者さんから解放されたサンちゃんが寝息をたてていたけれど、本当に眠れない夜だったのでした。。

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